FUKUSHIMAを見ていると、日本の技術力って何なんだろうと思う。
米・GE製の原子炉は無事だったが、国産の建屋や配管などは破壊された。最高の技術力を誇っていたロボットは、いざというときには使えず、米・iRobot製が投入された。被爆国として絶対安全と信じていた原子力技術は、緊急事態に陥ると何の役にも立たず、結局汚染水の処理は仏・アレバにお願いする事態になった。
この分だと、湿度が高すぎて作業ができない2号機の換気・除湿には、英・ダイソン社が名乗りを挙げるんじゃないかな。
日本企業は、この事態に対して何かをできる技術力を持っているのだろうか?もし持ち合わせていないとしたら、日本の技術体系構築には欠点があると思えてならない。
日本のロボットは、キレイな所でしか活躍できないらしい。iRobot社はルンバ(自動掃除機)でロボットの商用化にも成功しており、かつ、人が活動できない(放射能で汚染された)場所でも動けるロボットも持っている。日本企業がこのアイデアを企画会議に出したら、前者は重要でも緊急でもなく市場もないと判断され、後者は非常に極めて稀なケースでしかないと言われ、良くて予算縮小、もしかしたら取り止めになるかも知れない。
こういった事態に対応できないとしたら、誇るべき日本の技術力というのは、本質的にはレベルの低いものだと判断せざるを得ないだろう。
2011年4月20日水曜日
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