2011年5月6日金曜日

自由っていったいなんだい?

尾崎豊の曲「Scrambling Rock'nRoll」の一節。最近、結構頭の中を廻っている。

中学生の頃、尾崎にはまって、結構聞き込んだ。なので初期の十代三部作しか知らない。四半世紀も経って、すっかり大人になってしまった自分でも、尾崎の歌には色々考えさせられる事がある。つまり、思春期からほとんど変わってないということか。

さすがに、校舎の窓ガラスを割って...といった感じは、時代背景を感じさせる懐かしい匂いしか感じないが、この曲の「自由って何か」「どうすれば自由になれるのか」という問いは、相変わらず、というか今になってリアルに感じるものもある。

最近、ホリエモンの有罪判決に伴って開かれた自由報道協会の会見で、「かつてはやりたい事をやれる力もなかったが、ライブドアの上場とともにできない事はなくなった。何でもできるようになると、何でもやりたくなって、結果、お上に睨まれた」という事を言っていた。

ホリエモンが地位、名誉、金を手に入れた事で得られた自由。これは極めて本質的な話だと思う。こう書くと、大きな誤解を産みそうではあるが、自由っていうのはそういうものだろう。

例えば映画を作りたい人が、映画監督になったとして、それで全ての自由が得られるかと言うと、そうではないと思う。結局、金策に走ったり、技術力のある人を捜したり、何よりすばらしい役者の協力を得なければならない。じゃあ、誰が一番自分の作りたい映画を作れるかというと、監督ではなく、夢とビジョンをもったスポンサーだろう。それ以外の人は、自分の持てる能力を切り売りする職人に過ぎない。

職人としての技を磨く事は、一つの自由への道かも知れない。でも、それ以外の道はカネで解決するしか無い。自由への道は狭く険しい。

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