2011年5月9日月曜日

浜岡原発停止

個人的には良い決断だと思う。たくさんある原発のうち、地震リスクが最も高く、備えが最も甘い場所だと言われている浜岡をいつまでも放ってはおけないだろう。

何より評価したいのは、今回の震災の影響エリアを50hz地域から60hz地域に拡大できる事だと思う。何度か書いているが、中部地方や関西地方を訪れると、その明るさに驚く。震災はエネルギー転換のきっかけとなりうる一つの出来事だったが、地域間意識差がそれを阻んでいた。

意識差が生まれた原因は、電力周波数の違いである。先のエントリーでは、周波数を統合する作業が最も大事だと書いたが、もっと簡単な方法は、震災に乗じて人為的に同じ状況を作り出す、すなわち原発を止める事だ。

その意味で、浜岡は止める理由も分かりやすく、国民の合意が得られやすい。浜岡の停止が実現できれば、次は美浜を始めとする70年代前半に運転を開始した、比較的古い原発がターゲットだろう。

産業への影響は避けられないが、それを言っていると何も始まらない。日本全体で危機感を共有してこそ生まれるものに期待したい。これこそが皆が言う、明治維新、戦後と同じ状況ではないだろうか。這い上がる為に必要な「どん底」ではないだろうか。

日本が一皮むける為の、そして、第四次産業を生み出す為の決断だと信じたい。

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