2011年5月25日水曜日

情報の到達距離

ファインド・アラウンドは、情報の到達距離が料金設定の鍵だ。これは一つのパラダイムシフトで、既存のサービスにはない視点だと思う。

情報の到達距離はコントロールが難しく、それが何らかの指標になる事はあまりない。

通常のWebサービスは基本的にどこでもアクセスできることが一つの特長なので、到達距離に制限は無い。携帯のサービスは少し狭く、国内に限定される。また、チラシ配りのような物理的な情報伝達手段を使うと、手配りだと到達距離は1mぐらい、ポスティングだと1kmぐらいになる。

逆にチラシ配りの情報到達距離を無制限に伸ばせるかというと不可能だし、Webを1mや1kmに絞れるかと言われてもムリだろう。

つまり、情報の伝達距離っていうのは、情報を運ぶメディアの特性に依存して、一意に決まる。だから、情報到達距離が何らかの指標になることは通常無いし、できない。

では、ファインド・アラウンドではなぜ可能かというと、情報のアクセスポイントは物理的な「店頭のステッカー」でありながら、情報そのものはWebから引っ張ってくるからだ。

この引っ張ってくる情報に、その人限りなのか、それとも物理的距離として半径30mに広げるのか、人伝えで距離を稼ぐのか、無制限に距離を伸ばすのか、が設定されている。

情報到達距離の設定は、誰を相手に商売を考えているのかによって変わる。人通りの多い場所にある店舗なら近くを通る人だけでもいいかも知れない。可能性を広げたかったら到達距離を伸ばせばいい。

情報の到達距離と言うのは、情報を発信する主体にしてみれば、かなり意味のあるものだろう。

今まではアクセス権の設定で、個人か友人か誰でもかといった、情報の公開範囲を決めてきた。これからは到達距離と言うのも一つの考え方になってくると思う。

そして今のところ、情報の到達距離が設定できるのは、ファインド・アラウンドしかない。

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