2011年5月18日水曜日

正確な位置情報、とは

最近は位置情報を使ったサービスが多い。とは言え、位置情報として簡単に使えるのは、曖昧な住所と、不確実なGPSだけ。

住所はもともと10m単位で付けられている番号なので、10mメッシュの解像度しか持っていない。ららぽーとやイオンなどといった集客施設は、全体で一つの住所しか持っていないので、100m四方ぐらいが一つの住所として表現されていることも多い。さらにいうと、地図上での住所標記は、その住所が指し示す範囲の重心に置かれているので、道に沿っているわけでもない。

このような理由で、お店や施設を住所標記でマッピングすると、地図が表現する土地の形状とは全く異なる上に、同じ位置に複数のピンが立つことになる。ましてや集客施設では、施設内にあるという事以上の情報を得られる事は無い。

GPSは精度的に言うと、50mは誤差を覚悟しなければいけないもので、特に天候が悪かったり、遮蔽物などで電波が乱れる環境にあると、誤差が大きくなる傾向がある。条件が整った時の精度で10m程度。つまり、住所標記と同じ程度の解像度しか持っていないことになる。さらに、GPS電波が届かない屋内では使えない。

つまり、GPSで言える事は、自分は大体この辺りにいる、という事だけだ。隣のお店のお得な情報とか、一筋向こうでイベントとかは分かるはずも無い。

これらの事から分かるのは、正確な位置情報を天候等の環境条件に左右されない形で取得できる方法って、今まで一般的にはないと言うことだ。

では、集客施設を対象にした場合に、正確な位置情報の把握は必要ないだろうか?また、商店街等お店が密集した地域で、情報をお客さんに届けるのに、正確な位置情報が合った方が便利ではないだろうか?

ファインド・アラウンドは、正確な位置情報を使った、屋内でも使える唯一のサービスである。正確な位置情報が分かっているからこそ、自分の居る場所とその周りの情報を、使える精度で提供する事ができる。だからこそお客さんの回遊を促す事ができ、滞在時間を伸ばす事ができる。

住所とGPSに頼っている他のサービスには真似のできないサービスが提供できる。

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