2011年6月6日月曜日

復興に向けた、たった三つのイシュー

東北地方の復旧・復興に向けた議論が喧しい。
住民の意向を無視して、メガソーラーやウィンドファームを作り、基本的に人は立ち入らない、といった案を出しているところもあるが、本質的なイシューはたった三つしか無い。

・どうやって命を守るか?
・どうやって産業・雇用を守るか?
・どうやって街の魅力を作り直すか?

それだけだ。

命を守るのに、より高い防波堤を作って、街の魅力がなくなってしまったら本末転倒だろうし、産業・雇用を守る為に漁村を無分別に立て直すのも間違っているような気がする。

いま現在、提案されているアイデアは、善意のものもあれば利益誘導のものもあるだろう。各地域の首長に求められるのは、玉石混淆のアイデアを上の三つのイシューに向けて収斂させて行く事で、それに対する冷静な判断力が何よりも必要になる。

そこに縁もゆかりも無い人間が、「高台に行けばいいんじゃん」と簡単に言えるような問題ではないと思う。

人を守り、産業を守り、雇用を守り、街の魅力を作り直す。

何がその街の魅力を形作っているのか、街の人々が中心になって、深く議論して行く必要があるだろう。その上で、街の魅力と相反しない命の守り方や産業のあり方を検討して行くべきだろう。

遠く東京で、机上で適当に考えて、答えがでるとは思えない。

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