2011年6月22日水曜日

買い回りに関する二つの視点

最近、世の中がだいぶ変わってきたと感じている。集客という一つの事象を取ってみても、来店促進から買い回り促進へと意識が変化してきている。

今まで飲食を中心に数多のサービスが生まれているが、その多くは来店促進、つまりお店にいかに来てもらうかが中心課題だったと言っていいだろう。Grouponにしても同じだと思う。

買い回り促進と言えば、いわゆるポイントカードや駐車サービスなどが挙げられるが、一つのお店に留まらず、複数のお店での「買い回り」を楽しんでもらう為の施策だ。ただ、ここにも特長があって、基本的には買い回りという行動にインセンティブを与えるものが、今までの買い回り促進施策になる。

つまり、買い回りという行動そのものを支援するサービスというのは、今までほとんどなかったと言ってよい。

なぜなら、今までは自分の店に来てくれれば良いお店側の都合と、よりおトクな条件で買い物なり食事ができれば良い客の都合でバランスしていたからだ。だから、どちらかと言えば来店促進だし、内容としては買い回り行動にインセンティブを与えるサービスしか存在していなかっただと思う。

その意味で、現在、存在する買い回り促進施策というのは、すなわち来店施策の延長線上にあるものであり、決して買い回り行動をサポートしてくれるものではない。

実際、買い回り行動を支援するサービスは、由緒正しい案内板とガイドマップの類い、ということになるだろう。これらは、全く進化しておらず、買い回りを支援するつもりで設置してあるが、現実の効果となると、かなり怪しい。

特にガイドマップは、テンポラリーに手に取る客の数が影響して、発行部数だけは多いが、実のところ、施設から一歩外に出た段階で捨てられるぐらいならましで、一通り眺めただけで捨てられる部数も相当数に上ると考えられる。

風向きが変わってきたな、と感じるのは、少なくとも来店から買い回りへと、客へのアプローチが変化してきた事、また、この先は希望的観測だが、単なるインセンティブ刺激策ではなく客を支援するためのサービスも、徐々に視野に入ってきている事だ。

僕たちのサービスは、まだ誰も取り組んでいない「見つける」から「見つかる」へのパラダイムシフトに挑戦し、あくまでも客の目線で、買い回りが便利になる為のサポートを行っていきたいと考えている。

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