2011年6月17日金曜日

硬直化して、思考停止。。

「原発重視」の日本政府に化石賞 環境保護団体が批判

こんな意思表示ってあるだろうか?軍事利用においても、平和利用においても被爆国である日本が、いまだに積極的に原子力を推進するなんて。原子力がCO2排出という切り口において優等生なのは疑う余地もないが、CO2排出よりも優先すべきことがあることに気がついたのではなかったのか?

原子力をCDMというバーチャルな枠組みに組み込むには、燃料棒のライフサイクル全般に亘る絶対の安全性が担保される必要があるだろう。

CDMに組み込むという事は、途上国に向けた開発に対するインセンティブを与えるということで、原子力技術を海外に売り込みたい311以前の日本政府、日本企業にとっては、CO2削減に向けた京都プロトコル達成の一つの武器だった事は確かだろう。

ただ、時間は過ぎ311を超えて3ヶ月。未だ何一つ収束を見せない状況の中で、優先すべきはCO2排出じゃないし、原子力の推進でもない。東北地方を復旧・復興する事、そして、原発問題を片付け、エネルギーの未来への道筋を立てる事なんじゃないかな?

原子力をこのまま続けるなら、絶対の安全性が必要だろうし、それができそうにないなら、再生可能エネルギーなどに力を注ぐしか無い。どちらに体を向けるかは、今後少なくなって行く開発投資資金を割り当て、日本の国力を維持して行く為に必要なエネルギーを考えると自ずと答えがでそうなものだ。

米国がシェールガスの採掘技術を確立した事によって、エネルギー事情を改善させたように、メタンハイドレードに力を注ぐべきかもしれない。今までのように、あれもこれもと全方位的に網を張る事はできないので、今こそ選択と集中が必要だろう。

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