2011年12月9日金曜日

ポイントの訴求力

サービス運営にポイントを組み込むことはよくある。

Tポイント、Ponta、nanacoなどが有名だ。ショッピングモールも独自のポイントシステムを持っている事が多いし、JR東海も新幹線利用額に応じてグリーン車に乗れるポイントをつけてくれる。また、マクドナルドなどはしょっちゅうサービスクーポンを配っているが、割とロイヤルティの高いユーザーにとっての、マグネットであり、ポイント還元になっている。

 ポイントで感じるのは、その換金性とロイヤルティには相関がありそうだ、ということだ。

お金に換えれないものには、例えばJR東海のグリーンポイントがある。新幹線の利用距離に応じて加算されるポイントで、一定以上に貯まると普通席をグリーン席に無料で変更できるものだ。新幹線の場合は、それなりに快適に座れる(と感じている)普通席指定席との差があまり大きくなく、乗車時間もさほど長くない現在においては、あまり価値を感じられない。例えば東京-大阪をこだまでゆっくり移動し、その時間を有効に使いたい時などには有用かもしれないが、かなり特殊解だ。

換金できるが、換金率の悪いものの代表はPontaだ。Pontaを例えばローソンで使うと、100円(端数切り捨て)で1ポイントが獲得できる。数百円レベルの買い物が中心になるコンビニでは、実質1%以下の還元率になる。この程度だと、せっかくのポイントがあまり訴求力を持たない。つまり、ポイント欲しさに選択を変えるほどの力を持っていないと思う。

換金性が高いものとして、家電量販店のポイントが挙げられる。多くの家電量販店は5%〜20%ものポイントがつき、かつ高額商品を購入する可能性が高いため、ポイントが貯まりやすく、訴求力が強い。つまり、ビックポイントを貯めてたら、ヤマダ電機が目の前にあってもビックカメラを探すという、ポイント欲しさに選択を変える力を持っている。

 ポイントのポイントは、貯まりやすさと換金性にある。

当たり前のようだが、貯まりやすく換金性が高いポイントサービスが少ない事を思えば、その管理が大変なのかもしれない。また、実際の換金に備えて資金を積み立てておく必要があることも一つの要因かもしれない。ポイントサービスも一時期の隆盛は過ぎ、あまり話題に上らなくなってきた。

新しいポイントサービスが求められているのかもしれない。

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