2011年8月17日水曜日

破壊と創造の奇跡

アメリカの財政状況悪化にともない、世界が混乱に陥っている。特に日本が。

アメリカに連動して、株式市場の大きなポーションである輸出産業の株価が下がっている。また、相対的に安定していると判断されて円が強くなっている。日本は今、デフレ、円高、株安という困難に直面している。

よく購買力平価仮説を盾にとって、まだ日本は円安だと主張する人がいるが、その判断は果たして正しいのだろうか?

これ以上の円高が進んだ場合、日本の産業構造は大きく変わらざるを得ないだろう。円高は輸出品の競争力を落とすので、国内で生産を続けることは事業継続上不利なのは間違いない。

ともあれ、理想はゆるやかなインフレ、円安、株高だろうから、真逆への転換になる。日本の状況が好転するには、奇跡を待つしかないだろう。

以前も書いたが、日本が変わるきっかけは二つ。徹底的なカタストロフィと外部からの価値観の(強制的な)輸入だ。不透明なものに対峙することが苦手な日本は、一旦破壊されなければ先に進めない。また、先に進むには外から下敷きを持ってこなければいけない。

徹底的な円高で、輸出産業(主には二次産業)の生産拠点海外移転は加速し、国内は空洞化するだろう。同時に、一次産業の輸入と三次産業のガラパゴス化が進むだろう。

破壊と創造の時が近づいている。

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